命題1

 

円で内接した相似な多角形は,お互いに直径の上の正方形に比例する.

 

 

ABCFGHを円とし,ABCDEFGHKLをその中に内接する相似な多角形とし,そしてBMGNを円の直径とする.BMの上の正方形がGNの上の正方形に対するように,多角形ABCDEが多角形にFGHKLに対する.BE,AM,GL,FNを結ぶ.,多角形ABCDEが多角形FGHKLと相似なので,そのために角BAEは角GFLと等しい.そして,BAAEに対するように,GFFlに対する.そして,BAEGFLが対応しているので,BAEが角GFLと等しくなる.よって,三角形ABEが三角形FGLと等角となる.なぜならば,等しい角をはさむ辺が比例しているからである.そのために角AEBは角FLGと等しい.けれども角AEBは角AMBと等しい.なぜなら,それらは同じ円周の上にあるからである.そして,FLGは角FNGと等しい.そのために,AMBは同じく角FNGと等しい.けれども,直角BAMは同じく直角GFNと等しい.そのために残っている角は残っている角と等しい.そのために三角形ABMは三角形FGNと等角である.そのために,比例するので,BMGNに対するように,BAGFに対する.けれども,BM の上の正方形とGNの上の正方形の比率は,BMGNの比率の2乗となる.そのために,BM の上の正方形がGNの上の正方形に対するように,多角形ABCDEが多角形FGHKに対する.よって,円で内接した相似な多角形は,お互いに直径の上の正方形に比例する.

 証明終了


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