命題12

「与えられた無限直線にその上にない点から垂直に直線をひくこと」

与えられた無限直線をABとし、その上にない与えられた点をCとせよ。

線分ABの他の側に任意の点Dをとりなさい。中心C、半径CDをもつ円EFGを描きなさい。Hで線分EGを2等分し、線分CG、CH、CEを結びなさい。公準T.3命題T.10公準T.1

CHが与えられた無限直線ABにその上にない点Cから垂直にひかれることをいう。

GHがHEと等しく、HCが共通なので、2辺GH、HCが2辺EH、HCとそれぞれ等しい。また底辺CGは底辺CEと等しい。それゆえ、角CHGが角EHCと等しく、それらは接角である。定義T.15命題T.8

しかし、直線が直線の上に立てられ接角を互いに等しくするとき、等しい角それぞれは直角である。また一方の上に立っているその直線はそれが立っている直線に対する垂線と呼ばれる。定義T.10

それゆえ、CHが与えられた無限直線ABにその上にない点Cから垂直にひかれている。

作業終了


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