命題27

「2つの直線と交わっている1つの直線が錯角を互いに等しくさせるならば、その2直線は互いに平行である。」

2つの直線AB、CDと交わっていて、錯角AEFとEFDを互いに等しくさせる直線をEFとせよ。

ABはCDと平行であることをいう。

もしそうでなければ、ABとCDが延長され、BとDまたはAとCのどちらかの側で交わる。

延長され、GにおいてBとDの側で交わっているとせよ。

そのとき、三角形GEFで外角AEFは対内角EFGと等しくなるが、不可能である。命題T.6

それゆえ、ABとCDが延長され、BとDの側で交わらない。

同様にして、AとCの側でも交わらないことが証明される。

しかし、どちらの側でも交わっていない直線は平行である。それゆえ、ABはCDと平行である。定義T.23

それゆえ、2つの直線と交わっている1つの直線が錯角を互いに等しくさせるならば、その2直線は互いに平行である。

証明終了


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