命題5

「線分が等しいおよび不等な部分に分けられるならば、不等な部分全体によって囲まれた長方形と2つの区分点の間の線分上の正方形の和はもとの線分の半分の上の正方形と等しい。」

点Cで等しい部分に、点Dで不等な部分に分けられた線分をABとせよ。

AD、DBに囲まれた長方形とCD上の正方形の和はCB上の正方形と等しいことをいう。

CB上に正方形CEFBをかき、BEを結びなさい。Dを通って、CE、BFのどちらかと平行なDGをひき、また、Hを通って、AB、EFのどちらかと平行なKMをひきなさい。また、Aを通って、CL、BMのどちらかと平行なAKをひきなさい。命題T.46命題T.31

そのとき、補形CHは補形HFと等しいので、おのおのにDMを加えなさい。それゆえ、CM全体はDF全体と等しい。命題T.43

しかし、ACもCBと等しいので、CMはALと等しい。それゆえ、ALもDFと等しい。おのおのにCHを加えなさい。それゆえ、AH全体はグノーモーンNOPと等しい。命題T.36

しかし、AHはAD、DBに囲まれている長方形である。なぜなら、DHはDBと等しい。それゆえ、グノーモーンNOPもAD、DBに囲まれている長方形と等しい。

CD上の正方形と等しいLGをおのおのに加えなさい。それゆえ、グノーモーンNOPとLGの和はAD、DBに囲まれている長方形とCD上の正方形の和と等しい。

しかし、LGを合わせたグノーモーンNOPはCB上にかかれている正方形CEFB全体である。

それゆえ、CD上の正方形を合わせたAD、DBに囲まれている長方形はCB上の正方形と等しい。

それゆえ、線分が等しいおよび不等な部分に分けられるならば、不等な部分全体によって囲まれた長方形と2つの区分点の間の線分上の正方形の和はもとの線分の半分の上の正方形と等しい。

証明終了


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