第2巻

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第2巻の内容

 

定義

定義1 任意の直角平行四辺形は直角をはさんでいる2つの線分によって囲まれているといわれる。

定義2 そして、任意の平行四辺形で、その対角線についての平行四辺形のどれか1つと2つの補形をもったものはグノーモーンと呼ばれる。

命題

命題1 2つの線分があり、それらのうちの1つが、任意個の部分に分けられるならば、2つの線分によって囲まれている長方形は、分けられてない線分と部分のおのおのによって囲まれている長方形と等しい。

命題2 線分が任意に分けられるならば、全体と分けられた部分のおのおのによって囲まれている長方形の和は全体の上の正方形と等しい。

命題3 線分が任意に分けられるならば、全体と分けられた部分のうちの1つによって囲まれている長方形は2つの部分によって囲まれている長方形と先にいわれた部分の上の正方形の和と等しい。

命題4 線分が任意に分けられるならば、全体の上の正方形は2つの部分の上の正方形と2つの部分によって囲まれている長方形の2倍の和と等しい。

命題5 線分が等しいおよび不等な部分に分けられるならば、不等な部分全体によって囲まれた長方形と2つの区分点の間の線分上の正方形の和はもとの線分の半分の上の正方形と等しい。

命題6 線分が2等分され、1つの線分がそれと一直線をなして加えられるならば、加えられた線分を合わせた全体と加えられた線分によって囲まれている長方形ともとの線分の半分の上の正方形の和は、もとの線分の半分と加えられた線分でつくっている線分上の正方形と等しい。

命題7 線分が任意に分けられるならば、全体の上の正方形と1つの部分の上の正方形の和は全体とこの部分によって囲まれている長方形の2倍と残りの部分の上の正方形の和と等しい。

命題8 線分が任意に分けられるならば、全体と1つの部分によって囲まれている長方形の4倍と残りの部分の上の正方形の和は全体の線分と先にいわれた部分を一直線とした正方形と等しい。

命題9 線分が等しいおよび不等な部分に分けられるならば、不等な部分の上の正方形の和はもとの線分の半分の上の正方形と2つの区分点の間の線分上の正方形の和の2倍である。

命題10 線分が2等分され、1つの線分がそれと一直線をなして加えられるならば、加えられた線分を合わせた全体の上の正方形と加えられた線分の上の正方形の和はもとの線分の半分の上の正方形ともとの線分の半分と加えられた線分を一直線になす線分上の正方形の和の2倍である。

命題11 与えられた線分を分け、線分全体と1つの部分によって囲まれている長方形を残りの部分の上の正方形と等しくすること

命題12 鈍角三角形で、鈍角の対辺上の正方形は鈍角をはさむ2辺の上の正方形の和より、鈍角をはさむ辺のうちの1つとこの辺に垂線が下され、この鈍角への垂線によって外部に切り取られた線分によって囲まれている長方形の2倍大きい。

命題13 鋭角三角形で、鋭角の対辺上の正方形は鈍角をはさむ2辺の上の正方形の和より、鋭角をはさむ辺のうちの1つとこの辺に垂線が下され、この鋭角への垂線によって内部に切り取られた線分によって囲まれている長方形の2倍小さい。

命題14 与えられた直線図形と等しい正方形を作図すること


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