命題7

「線分が任意に分けられるならば、全体の上の正方形と1つの部分の上の正方形の和は全体とこの部分によって囲まれている長方形の2倍と残りの部分の上の正方形の和と等しい。」

点Cで任意に分けられた線分をABとせよ。

AB上の正方形とBC上の正方形の和はAB、BCによって囲まれている長方形の2倍とCA上の正方形の和と等しいことをいう。

AB上に正方形ADEBをかき、作図されたとせよ。命題T.46

そのとき、AGはGEと等しいので、おのおのにCFを加えなさい。それゆえ、AF全体はCE全体と等しい。命題T.43

それゆえ、AFとCEの和はAFの2倍である。

しかし、AFとCEの和はグノーモーンKLMと正方形CFの和と等しい。それゆえ、グノーモーンKLMと正方形CFはAFの2倍である。

しかし、AB、BCに囲まれている長方形の2倍もAFの2倍である。なぜなら、BFはBCと等しい。それゆえ、グノーモーンKLMと正方形CFはAB、ABに囲まれている長方形の2倍である。

おのおのにAC上の正方形と等しいDGを加えなさい。それゆえ、グノーモーンKLMと正方形BGとGDの和はAB、BCに囲まれている長方形の2倍とAC上の正方形の和と等しい。

しかし、グノーモーンKLMと正方形BGとGDの和はABとBC上にかかれている正方形ADEB全体とCFの和と等しい。

それゆえ、AB上の正方形とBC上の正方形の和はAB、BCによって囲まれている長方形の2倍とCA上の正方形の和と等しい。

それゆえ、線分が任意に分けられるならば、全体の上の正方形と1つの部分の上の正方形の和は全体とこの部分によって囲まれている長方形の2倍と残りの部分の上の正方形の和と等しい。

証明終了


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